太田橋が選奨土木遺産に認定される
美濃加茂市と可児市の間の今渡ダム下流の木曽川には、新太田橋、太田橋、中農大橋、があります。この中で一番古くからある橋が太田橋になります。今年完成した、リバーポートパークは太田橋の途中を曲がって行くことになります。
大正15年竣工された太田橋は戦争中も破壊されることなく今に至っています。祖母の話では飛行機が近くを飛んでいた、とか子供頃は橋から飛び込んだ、とか想像できない発言が・・・
そんな歴史的に価値のある太田橋は平成23年10月26日に平成23年度選奨土木遺産に認定されました。選奨土木遺産とは土木学会選奨土木遺産の認定制度は、土木遺産の顕彰を通じて、歴史的土木構造物の保存に資することを目的として平成12年度に創設されました。
選奨理由としては、中山道の難所の一つである木曽川太田の渡し跡に架けられた単純ワーレントラス鋼橋で地域の発展を語るのに欠くことのできない存在であるためです。
※ワーレントラス鋼橋とは三角形を上下に組み合わせた橋の形状
太田橋は右から読む
太田橋のプレートを良く見てください、現在と反対に右読みになっています。古くから残っている証拠でもあります。
太田橋は国道21号線の橋として活躍しており、新太田橋が無かった頃はここが幹線道路になっていました。幹線道路であったため、車・自転車・歩行者が多く行きかっていました。
しかし、歩道がなく危険性も指摘されるようになり、2008年に側道橋(歩道)が上流側に開通し、同時に耐震補強工事が完成しました。もし、下流側に側道橋(歩道)作っていたのであれば花火の見学ポイントになってしまったかも知れない・・・
上流に新太田橋が完成してからは、国道248号線とつながっているため太田橋を利用する車は減っています。
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